• テキストサイズ

【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎

第14章 潰れる心※





「直哉くんの誕生日ね…。」

悟はつまらなそうにベットに寝っ転がって呟いた。




ななが久しぶりに禪院家に行く口実が出来た。

勿論、禪院家には歓迎されないのは分かっているが、直哉直々のお達しだ。

連絡を受けてななも勿論、顔を歪ませた。




断るにしてはその後の父親の処遇が気になって無視出来ない。

行きたいはずが無い。

行けば見たく無い現実を見せつけられるからだ。




直哉の横に居るのは、もう自分では無い。

それをハッキリと目視するのに、まだ過ぎた時間が短過ぎる。

きっとそんな光景を目にしたら、胸が毟られる様な気持ちになると分かっている。




行きたく無いと、自分の気持ちはしっかり分かっているのに、行かなければいけない現状に眩暈がした。

「俺が一緒に行ってやろうか?」

「……辞めてよ…。」




悟を連れて行って、またあの惨状が再び起こることもごめん被りたい。



/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp