• テキストサイズ

【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎

第12章 五条悟⑤




いや、本当に直哉くんは簡単だな。




自分達に結界を張って、禪院家に乗り込んだ。

勿論、腕の中にななを抱えたまま。




今、直哉くんの部屋に、他の女が居る光景を見て、ななが何を感じたかは聞かなくても分かった。

ななの体が震えているから。




さぁ……どうしようかな…。

まだ涙を堪えていられるならまだ余裕そうだ。




「どうする?乗り込む?」




悟の言葉に、ななはビクッと体を震わせた。

震えが大きくなり、唇を噛み締めているが震える唇は止まりそうもない。




「は…あ…。」

吐く深呼吸も苦しそうに震えていた。

それはそうだろう、今あの場に入って行ったら、決定的な場面を目撃する事になるのだから。




悟は勿論、そっちの方が都合がいい。

「なながあの窓を開けられないなら、俺が開けてやろうか?」

そうやって、わざと手を伸ばして直哉の部屋に近づこうとした。



/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp