• テキストサイズ

【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎

第2章 直哉との3年間※







「なな、新しい制服似合うてんで。」




何とか入学に間に合った制服を着ると、直哉は嬉しそうにななの頭を撫でながら言った。




「…ありがとう。」




ななも直哉の制服姿が新鮮で少し恥ずかしくなった。

いつもは着物姿しか見てないから、制服だと直哉が少し大人っぽく見えた。




ななはチラッと直毘人を見る。

彼は相変わらず険しい顔をして2人を見ているので、ななは思わず目を背けてしまった。




「……安心しななな、親父は入学式には来えへんさかい。」

卒業式にも来なかった。

今まで学校行事に来たことが無い。




思えば学校行事に直哉も出た記憶があまり無い。




学校へ行くより家で柄の稽古をしている時間の方がはるかに多かった。




(今さら父親ヅラして来たりせえへんやろう。)




今日はななの両親となながゆっくり会えてななも喜ぶはずだ。




(あんまり長居せえへんでちゃっちゃっと帰って欲しいけど。)




まぁななが久しぶりの両親に喜んでいるから我慢してあげよう。




我慢出来ないのは懲りずにななに見惚れているアホ兄貴達だ。




(学校行く前にしばいとこ…。)




直哉は笑顔で兄達を引きずって道場に向かう。












はぁ、ほんまに朝から疲れる…。




/ 422ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp