【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第11章 五条悟④※
「?何言ってるんだ?君はすでに五条さんの推薦で入学していたぞ。」
ななの言葉に驚いたように七海が言った。
「え?そんな事一言も……。」
ななの言葉が詰まり、3人は瞬時に答えが出る。
悟か肝心な事は何も言っていなかったのだろう。
「…俺も何で、授業に出ないで五条さんと訓練していたの気になっていたんだ。」
そう言った灰原の言葉には思い当たる節はあった。
ななはジッと2人を見た。
術式もまともに使えないあの状態では、2人と同じ任務に着く事すらできなかっただろう。
悟は、呪術師になりたいと言ったななの言葉だけは、切実に受け止めてくれていた様だった。
(直哉さんの事ではムカつく事しか言わなかったのに…。)
それはただの悟の気まぐれだったのかもしれない。
「五条さんがあんなに付きっきりに指導するなんて、凄い事だと思っていたんだ。」