第1章 禪院直哉の婚約者※

それから中学3年間は直哉と過ごした。




離れから蔵が部屋になっても、ななは直哉に従った。




「…なな…。」




そう優しく囁く直哉が全ての世界で

抱かれている腕は直哉しか知らない世界で。




































「攫ってやろうか？」















白髪のガラス玉の様な瞳の少年に出会うまで。





「………何で？」









「あんたが綺麗だから。」





そう笑って言った悟の顔が全てを変えるまでーー。