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【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎

第1章 禪院直哉の婚約者※


「?????」




直哉の言葉はななの何で?の答えでは無かった。

ななが聞きたかったのは。

(何で直哉くんの婚約者にならないといけないの?)




ななは混乱していた。




そもそもまだ小学生の彼女は直哉より婚約者の意味をハッキリ分かっていない。




ただ禪院家本家は特別で、直哉も普通なら顔も見れない位に偉い人だと言う事は知っていた。




禪院家の遠縁の父親からも、しっかりとそこら辺の話は幼いながらされていた。



特にななの父親は焦っていた。




直哉がななに対する執着を見せた辺りから、直毘人からかなり厳しく目を付けられている。

一族の中で、当主の直毘人から目を付けられる事は、簡単にその家庭の崩壊を連想させた。




その為、直哉は特別で彼には婚約者候補が居て、自分達とは別世界の人間だとななには常日頃伝えていた。




父親の言う通りに、直哉にはそれなりの距離を取って挨拶も済まそうとした。




そんなななに直哉は父親と全く逆の事を言う。

幼い頭では混乱して当たり前だった。








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