【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第8章 私の知ってる直哉くん※
すぐに離れた直哉の唇が、そのままななの首元に移動した。
「なな…、今日は何処まで我慢出来る?」
相変わらず優しく確かめる様に聞いてくるが。
何故かその唇に触れさせたく無い。
「…直哉くん…。」
ちゅっちゅっとななの首筋から、胸元に唇を移動させて、ななの呼びかけには無視をした。
このななの声のトーンの時は、拒否反応がある時だからだ。
自分の昂ってきた感情を抑えるのが難しくなってきていて。
乗り気で無いななの声に、相変わらず心で舌打ちする。
「なな、毎日触れられんでおかしくなりそうや。
今日も上手に触ってや。」
優しく、ななにお願いする様に直哉が言った。
ななが直哉のこのお願いに弱い事は知っている。
「っ直哉くん…ちょっと待って…。」
にわかに感じた違和感が直哉の手を止めさせる。