【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第7章 五条悟③※
「あっ直哉くん、迎えが来たよー。」
柄の団体さんが、高専の結界を潜ってきた。
別に直哉がどう思おうがどうでもいい。
結局はこうして連れて行かれる小物なのだから。
悟はチラッとななを見た。
悔しそうな直哉の横で、ななは直哉の表情を伺っている。
(……馬鹿な女…。)
どんなにその男に縋っても、結果捨てられるのに。
ああ、良くて愛人か。
禪院直哉は直毘人の決定を覆す事は出来ないのに。
そして、ななが側に居るなら、直哉は最終的にはその関係性は何でもいいのだろう。
さて…、どうやってこの直哉の化けの皮を剥がせばいいだろうか。
悟はニッコリ笑いながら2人を見た。
それは出来るだけ。
ななが傷付く形がいい。
それが俺には1番都合がいいから。