【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第7章 五条悟③※
ああ、腹が立ったけど、あの悟くんの顔見れたら、少しスッキリした。
「悟くん…良識的に行動してな。」
まぁそれ以上ななに触れたくても、なながそうさせないだろうけど。
直哉はななから離れて悟に言うと、そのまま柄と一緒に帰って行った。
その直哉を見送って、ななは嫌な感じに顔を顰めた。
「……何でこんな事したの?…」
その原因の悟を見て、ななは眉間に皺を寄せる。
「あそこから出してくれた事は感謝するけど…。
これ以上はもう、干渉しないで欲しい…。
直哉くんは、高専に行く事も、あの蔵から出る事も許してくれたから…。」
ななの言葉を聞いて、悟は腕を組んでななを見下ろした。
「……許してくれたね…。」
組んだ腕を指でトントン叩きながら、悟はポツリと言った。
「それで?蔵だった自分の部屋が、今度は直哉くんの部屋にでもなった?」
「?!」