【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第6章 禪院直哉※
「なな、キスだけ?」
ななが自分にしてもいいのは、その程度なのか。
直哉は確かめる様にななに聞いた。
先ほどとは違って、甘い声で甘える様に聞いてくる。
(…ズルい……。)
そんな顔で見られたら、ななの胸もぎゅっとなって、直哉の顔に触れた。
ななの顔が近付いてきて、彼女からキスをする光景に、直哉は目を細めた。
一生懸命に舌を絡めてくるななが愛おしくて、直哉はぎゅっとななを抱きしめた。
「駄目やってなな、そんな事するのズルいで…。」
目を潤ませて直哉を見てくるななの顔をぎゅっと掴んだ。
「…はぁ…ななだけや…。」
こんなに気持ちが昂るのも、昂った気持ちを受け入れて貰えなくても結局許してしまうのは。
目の前のななしかいない。
「なな、キスだけ…触られへんから俺のは触って。」