【R18】禪院直哉→私←五条悟❇︎傷だらけの婚約者❇︎
第5章 五条悟②
「はぁ…悟くん…。」
直哉はため息を吐くと、悟がキスした同じ場所に自分も唇で触れた。
「こらうちの問題やさかい、口出しせんといてや。」
悟がななの何処に触れようと、全て自分が上書きする。
そう挑発しているのだ。
「ほな、帰ろかなな。」
ニッコリ笑ってななに言う直哉の表情を見て、ななはすぐに分かった。
直哉は随分と怒っている。
「……直哉くん…。ちょっと待って…。」
ななは直哉の態度に敏感だ。
直哉が怒れば、彼を宥める様に言う事を聞く。
そんなななが、直哉の言葉を聞いて話を折ってきた。
「帰る前に話したいことがある……2人で……。」
ななはチラッと悟達を見た。
悟は肩をすくめると、傑と一緒に部屋から出て行った。
悟達が出て行ったのを見送って、直哉はため息を吐いてななをソファに座らせた。