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Maria ~Requiem【気象系BL】

第19章 Epistle to the Galatians6:5-7


「ちょっと待ってくださ…え…?」

こんなとこで大人の女性がズボンの裾をめくるなんてって思ってたら、存外に大きなふくらはぎが目に入ってきて、絶句してしまった。

「ほら、こっちと比べるとさ2倍近いのよね」

左足の裾もまくりあげて見せてくれた。
本当に言う通り、右のふくらはぎは2倍近くありそうだった。

「これは…能村さん、至急診察受けてください」
「ええ?これ、足首の痛みに関係あるの?」
「多分あると思います」
「ええー?でもこれ自体は、痛くも痒くもないのよ?」
「今は足首に影響出てるでしょ?すぐに院内予約取って井ノ原先生…は来週まで学会か。とりあえず三宅先生の診察受けてください!」
「わかったよ…ええ~でも時間あるかなあ…」
「能村さん!」

ぱっと見て、腫瘍ができてるんじゃないかと思った。
それが悪性のものか、良性のものかはわからない。
けど、すごく大きくなっているからすぐに取り除いたほうがいいと思った。

「医者の不養生とか言うけど、看護師さんだって相当ですよ!?」
「わ、わかったよ……」
「明日、三宅先生に診察の予約入れたか確認しますからね。今日中に絶対、診察の予約入れてくださいよ?」

能村さんは苦笑いして、何度も頷いた。

「もう…櫻井先生ったら怖いんだから…」

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