第13章 Ephesians4:25
最近は飯は俺が全部作るようになった。
というのも、翔は絶望的に料理ができないからだ。
俺がいるからあまり外食にもいけないから、翔は家で作ろうとするんだが一向に料理が上手くならなかった。
仕方なくだが、俺が飯を作るようになったら、劇的に食生活は改善した。
以降、何の文句もなく俺に料理を任せてくれている。
その代わり、食材を用意したり惣菜を買ってきたりするのは翔の役目で、冷蔵庫は俺がリクエストするのもあって前に比べたらにぎやかに物が入っているようになった。
同時に、翔が大学に行っている間に俺が掃除もするようになった。
だって、俺のせいで家政婦が来れなくなってるんだから…
体調の良い時に掃除をすれば、全然問題ない。
それに休みの日に翔も(雑に)掃除をするし。
もとがいい家だから、綺麗にするのにもそんなに時間は掛からなかった。
掃除でもするかと始めて、3日くらいで自分で言うのもなんだがモデルルームのような部屋になった。
翔がいつも勉強しているダイニングテーブル周りに置いていた勉強道具は、寝室の隣の書斎に全部入れることにした。(本来勉強はここですることにしていたらしい)
どうしてもダイニングテーブルで勉強する時は、勉強道具を都度書斎から持ってくるという約束にしている。
おかげで家の中は大して散らからなくなった。