• テキストサイズ

花水木が咲く頃に ꕥヒロアカꕥ

第5章 𝕆𝕕𝕠𝕟𝕥𝕠𝕘𝕝𝕠𝕤𝕤𝕦𝕞






日が沈み、茜色の光が辺りを照らす
秋月 と別れ一人になった帰路を歩いていく

手にはまだ彼女に触れた感触と温もりが残っている
……触れ足りねぇ……


秋月 を前にするとその肌に触れたくなっちまう
多分…拒まれても我慢できねぇ
抑えきれない衝動がここ最近 秋月 を前にすると襲ってくる


開いていた手のひらを固く握り締める
そう言えば触れている時 秋月 がどこか悲しげだった気がする
最近避けていた理由も聞けずじまいだった


分かんねぇ、手繰り寄せようとしても上手くいかねぇもんだな
秋月 に近付こうとするたびにどんどん遠のいていく


彼女がいないだけで不安で落ち着かない気分を掻き立てられる

オレは誰も立っていない隣を見て 秋月 を想像する

オレの目を見て愉快そうに笑っているだけで
ただ隣にいてくれればそれでいい




傍にいてくれ

/ 184ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp