• テキストサイズ

呪術千年恋 〜呪いの王に嫁入りします〜

第14章 彼女の生きる理由


「何故あのようなことをした?」

(あのようなこと……入水のことよね?)

「えっと……子供を助けたい一心で……」

「子供を助けるが故に自殺したのか」

「……」

(多分私を助けた宿儺様だ……)

「何が不満だ?」

「不満な訳じゃ……ただ……」 

「何だ?言ってみろ」

「ただ、自分がこうして生きている意味があるのかなって最近思う」

「私はし__」

真白は口を開き、言葉を紡ごうとした瞬間、何かが真白の口を塞いだ

「!?」

真白の口を塞いでいたのは宿儺の唇だった
絵面的に見ると宿儺が真白に口付けをしているような状態
これには真白は驚いた

「な、なにするの!?」

(私……す、宿儺様と……うぅ) 

真白は宿儺の胸を押して宿儺から離れる

「これくらいのことでお前は恥ずかしいのか……さてはお前__」

「分かった!!分かったからこの先は言わないで!!」

(私が処女って言いたいんでしょ!!)

「ケッヒ、良い良い、初心な女は好きだぞ」

「もうッ、宿儺様ったら……」

真白は頬を膨らませ、怒っている様子

「お前は言ったな、自分の生きる理由は何だと」
 
「う、うん」

「なら俺がお前に生きる理由を与えよう」

宿儺はにやりとした顔で真白を見た







/ 292ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp