第2章 昔々のお話
「はぁはぁ、雪花ちゃんは早く!!」
「む、無理だよぉ……」
「いま頑張らないとだめぇ」
「足が痛いよぉ、真白ちゃん」
「あ、、、」
雪花ちゃんが足を石にぶつけて転んだ
「うぅ……」
「大丈夫?」
「ひっく、、、」
雪花ちゃんが泣きそうな顔で私を見た
「泣くのはだめ、菊がいつも言っていたでしょ?“泣くのはすべてが終わったあとにしなさい”って」
そんなことを話していたら後ろの方から炎の光が見えて声が聞こえた
「ここに居たぞ!!」
「敵しゃんに見つかったのぉ?」
「そうみたいだね」
「私達もう……」
次の瞬間、私達の横に男の人が居た
暗くて顔が見えなかった