第7章 幽閉
「それでは失礼します」
(え、あの子何しに来たの?)
あまりにも裏梅が早く出ていった為、真白は疑問に思いながら裏梅を見送った
そして数分後、真白がいるところにまた訪問者がやってきた
「久しぶり……ではないか、大変なことになったな」
なんと叶がやってきたのだ
(今日は色々と人が来るのね……)
「叶さん……」
「雪花はどうしたの?一緒に出ていったよね?」
「雪花ちゃんは……行きました、私が囮となって時間を稼いだ」
「そっか……」
「叶さんは大丈夫だった?バレたりとか……」
「その辺は心配ない、上手く誤魔化したから」
「……」
「真白……ちょっとこっちに来て」
叶に呼ばれ、真白は叶に近づくが扉が邪魔してこれ以上近づけない
真白は行けるところまで叶に近づいた
「俺は当主になって真白をここから出す、時間がかかるけどそれまで待って」
「叶さん……どうしてそんなに__」
「真白が大切だからだ、俺の一番は真白……」
叶は頬を少し染めて言った
「叶さんはいつも優しい、私待ってる、叶さんが当主になるのを……」
「そうして、頑張って顔を出せるようにするからから真白も頑張って」
「うん……」
それから叶はあの日以降、牢獄に来なかった
おそらく牢獄に行っていたことを両親に知られてしまい、行けなくなったのだろう