第8章 奪還
“出して!!ここから__もうこれ以上いたくない!!”
真白が幽閉されてから4年後のある日、真夜中の時間帯から真白の叫び声と扉を叩く音が地上まで聞こえてきた
そしてこの4年間の間で五条家の女中や家臣などが辞めていったり、新しく入ってきた者もいた為、真白の存在はごく一部しか知らないような状況になった
その音は毎日のように鳴り、真白の存在を知らない者たちからすれば怪異だと思われた
真白の存在を知る当主含む者達はこの事態を収めようとするがいっこうに収まる気配がない
そんなこんなで2年が経ってしまったある日、事態は大きく変わる