第7章 幽閉
「ん?」
真白が目を開けるとそこは知らない場所だった
体を起こし、周りを見てみるとそこは牢獄みたいな場所だった
「!?」
辺りを見回していたが目の前には父である当主とその妻貴子が居た
(そっか……戻ってきたのね)
当主は真白が起きたことを確認すると真白を睨みつけた
「お前のせいで雪花がいなくなった、どこに行ったのか知っているだろう?」
「例え知っていたとしても絶対に話さない」
真白は父を睨み返した
「随分と態度が大きいのね、ゴミの分際で」
貴子は扇子を口に隠しながら言った
「私をここから出して」
「は?出さないわけないでしょ、お前は一生この地下にいるのよ」
どうやらこの場所は地下らしい
「……」
真白は貴子を睨みつけた
「でも安心しなさいな、食事は持ってきてあげるわ、忘れていなければ」
(この女ッ……)
「持ってくるのは私じゃないけどね」
その後、貴子は高笑いをした
ふたりは真白を見下して地下から出ていった
出ていったのと同時に入れ違いで人が入ってきた
僧のような服装、短髪の白髪で少し赤が入った髪色をした人が来た
「今日から真白様の世話を命じられた裏梅です、よろしくお願いします」
裏梅という人は真白に向ってお辞儀をした
「私は罪人、そんな礼儀正しくしなくてもいいよ」
「肝に銘じます」