第5章 五条家脱出作戦 〜準備段階〜
「ありがとう宿儺様、励ましてくれたのね」
「都合のいい頭を持つ小娘だな」
「宿儺様……何だか眠くなってきちゃった」
あくびをする真白
「忙しい奴だな、先程まで泣きそうな顔をしていただろう」
「おやすみ〜」
「おい……って寝ているのか……」
宿儺は起き上がり、真白の隣に座って自分の肩を貸した
真白の寝顔を宿儺はじっと見ながら時を過ごした
「あれ?私寝てた?」
「ようやく起きたか小娘、死んでいるのかと思ったぞ」
真白は隣から宿儺の声がして横を向いた
「あ、ごめん、肩貸してくれたのね、ありがとう」
「良いものを見れたから良い」
「え?良いものって?」
「教えるわけがないだろう」
「ま、宿儺様が上機嫌ならいっか」
「帰らなくても良いのか?もう夜になりかけてるぞ」
「うわっほんとだ!!じゃあね宿儺様!!」
真白はそそくさと立ち去った