第34章 敵襲
「あらあら?随分と残酷なことをするのね」
女の声が聞こえること同時に前から環が出てきた
相変わらず環の服装はこの場に似つかわしくない花魁の服装だ
「環……」
「宿儺は五条叶に倒され、あなたは破滅の道を歩む……それでいいの?」
環は宿儺の死について驚いた様子もなく淡々と述べる
真白は環の様子に確信を得た
「真逆あんた……」
「ええ、宿儺が倒されるのを仕向けた……でも彼にはまだやってもらうことがあるからまだ死なせないけど」
「分からないわね、宿儺様は死んだわ」
「いいえ、死んでいないわ……封印されただけよ、その証拠に指がないじゃない」
「頭は?頭は何なのよ」
「さぁ?封印した証拠を持って帰るものじゃない?」
「……これだけは分かったわ、あんたは私の敵、祓ってやるわ」
真白は滝夜叉を抜いて刃を先を環の首に定める
「ふふ、あなたに出来るのかしら?」
環は扇子を開き、真白に攻撃をしようとしたが何者かの乱入によって防がれる
「環様、もうおやめください」
葵が真白を守るかのように環に立ちはだかる
「葵……あんた……」
「あなたはやるべきことをやってください、私が足止めします」
「翠は……あなたに拘束されているのね」
ため息交じりに環は言った
「あなたは何かを成そうとしている……ですがこれはあまりにも酷すぎます」
真白は葵と環の会話を聞きいて環を葵に任せ、その場から去って叶のところに向かった