第34章 敵襲
「ふぅ、やっぱ真白ちゃんが淹れたお茶は美味いね〜」
真白の眷属のひとり、水蛇がお茶に口をつける
「おい、水蛇!姫様に馴れ馴れしいぞ!」
陽翔が水蛇をキリッと睨む
そんな陽翔の視線を気にせずに水蛇はまたお茶に口をつける
陽翔と水蛇以外にも星奈、凛音、美月もいた
この4人は気付いたら屋敷に住み着いていた
宿儺は嫌そうな顔をしているが真白の眷属というものもあって許可なく殺すことが出来ないだろう
一応屋敷にいることを許している
「この間のやつ骨があったね~姫様大丈夫?なんか攻撃をもろに受けていたけど」
美月がお菓子を頬張りながら真白に聞いた
「あんたの治療のお陰でピンピンしてるわ」
「主様……なんか弱くなってる……前は霊力が馬鹿みたいにあったのに今は微かに霊力を感じる」
「確かにな」
あやとりをしていた星奈がボソリと言う
その隣に座っていた凛音が頷く
「説明したわよね?」
「まぁまぁふたり共、霊力が弱くても僕達の主だし〜僕達が真白ちゃんについていくのを決めたのは霊力とか力じゃないでしょ?」
「霊力があった主も好きだけど今も好き……」
弱々しく星奈は言った
「!?」
お茶を飲んでいた水蛇は険しい顔になる
「どうしたの?」