第29章 最恐の大異変 〜参〜
「私決めたの、鈴音ちゃんと一緒に行くって……」
「分かって言っているのか!!私と行くということは……」
「ええ、勿論……分かっているわ」
(私と鈴音ちゃんが死ぬ……想像もしなかったな……結局、宿儺様との別れをしないで私、死ぬんだな)
「……」
(でもまぁ、宿儺様のことよ、私のことなんて忘れていそうだわ……それでも、私は宿儺様や水蛇達が生きている世を守りたい……大切な仲間を失うなら死んだほうがマシよ)
「……そうか、安心した……またひとりになるのだと思ったからな」
「鈴音ちゃんをひとりになんてさせないわ」
「ありがとう、真白」
鈴音は微笑んだ
そしてふたりは決心がついたようで握っていた刀の持ち手に力を入れた
「八岐の大蛇、これで終いだ!!」
「もうこれ以上、現し世に出られないようにするわ!!」
鈴音と真白がそう言うと周りが光り出し、辺りが見えなかった
そこでふたりの意識は途絶えた