第26章 女の陰陽師
「さっきの青年は帝だけど幻像に過ぎない……髪の毛を使って女が想う帝の姿を映し出しただけ」
「だったら帝に直接会わせればいいのでは……」
清雅はふと思いついたように言った
「流石に帝と直接会ったらまずいわ、下手したら帝が怪我してる」
「でも解決はしたんですよね?」
「えぇ、ほんと……女って恐ろしいわね、自分も女だけど」
「それが愛ってやつですかね」
「さぁね、それじゃあ私は帰るわ、眠いし」
「え、帰るんですか!?せっかくだし朝日を拝みましょうよ!!」
「勝手にやりなさい、私まで巻き添えにしないで」
「えーー!!」
こうして美桜真白と源清雅の突然の出会いから始まった異変を解決した
それからというものの清雅はちょくちょく暇があったら真白の屋敷来るようになった
それ以来、「妖魔事件」、「龍神ノ変」などの数々の異変を清雅と共に解決していった