第26章 女の陰陽師
「ええ、そうよ」
真白は答えた後、先に居た男女に“奥に行っていなさい”と言った
その人達は何か言いたげそうな顔をしていたが渋々奥へと行った
「さてと……何の用?」
「私は宮中に仕えている源清雅と申します、今日私が此処に来たのは真白殿にお願いがあります」
「断る」
真白は清雅の言葉を詳しく聞かずにすぐさま断った
「え、まだ言っていないのだが……」
「いやだって、どうせ呪霊案件でしょ?そういうものは他の呪術師に頼んで」
「話だけでも……」
「はぁ……話は聞く」
真白は清雅が話を聞いてくれない限り帰ってくれなさそうと思い、聞くことにした
清雅は宮中で聞いた男達の話を真白に話した
「……それって晴明が適任じゃない?」
「それはそうかもしれませんが……私は真白殿の力が気になるのです、そう言えば晴明殿の話はあまり聞きませんね、恐らく疲れているのでしょう」
「それでも私は行かないわ」
結構、真白は行かないと言い張り、強制的に清雅を帰らせた
清雅が帰ったのを確認した真白は奥の部屋に声をかけた
「良いわよ出て来て」
奥の部屋から5人の男女が出て来た
「誰なのあの人」