第26章 女の陰陽師
「ここか……」
清雅はとある屋敷の前に居た
そこは美桜真白がいる屋敷だった
“ギギィ〜〜”
門を開けようとしたが触れる前に門が勝手に開いた
「!?」
驚いていると清雅の訪問を待っていたかのようにふたりの女が居た
ひとりは水色の髪で白い着物を着ている
もうひとりは赤色の髪で華やかな着物を着ていた
ふたりの顔にはお面が付けられていて素顔が見えない
よくよく見てみるとふたりには足が無く、体がゆらゆらと浮いていた
「……」
清雅がその姿に釘付けになっているとふたりは着いてこいと言わんばかりに屋敷へと向かって行った
とりあえず清雅はふたりに着いていった
屋敷の庭らしきところに来たところで声が聞こえた
「姫様〜なんか気配が感じるよ」
女の声が聞こえた
屋敷に近付いて中を見ると複数の男女が居た
「真白ちゃん、お客が来てるよ」
三つ編みをした男が清雅に気付いて巫女服の女に声をかけた
「?」
その人物は清雅に視線を向けた
「あ、えっと……あなたが美桜真白殿ですか?」
ぎこちなく清雅が言った