• テキストサイズ

呪術千年恋 〜呪いの王に嫁入りします〜

第25章 それぞれの決意


「どうしようどうしよう……やけくそになって屋敷を出ていってしまった……」

(今の私には衣類も食料もお金もない……)

「せめてお金だけでも持ち出しておけば良かった」

宿儺の屋敷を出た真白は危機を感じていた

「勝手に惚れて、勝手に失恋して……何やってるんだろう、私」

(我ながら身勝手過ぎる……勝手に突き放してそれで悲しんで……)

「でも私の選択肢としては間違っていない……はずよ」

(宿儺様のことが好きになったと自覚しなければ良かったな……胸が苦しい……)

すると真白から光が舞った
それは遊郭で出てきたものと同じような感じだった

「これって何?……分からない……もう全てが分からなくなりそう……」

(誰か……誰か私の味方が……そうだ!!あの人ならッ)

真白は歩き出した
気付いた時には光が消えていた
しばらく歩いているととある家に着いた
それはボロボロで廃屋同然のような状態、本当に人が住んでいるのか怪しいと思う程だ
だが部屋の中には明かりがついているのだろうか、外からでも明かりが見えた

“コンコン”

真白は扉を叩いた

「はーーい」

扉の音を聞いて中から人が出てきた
その人物は真白がよく知っている人だった

「え!!真白ちゃん!?」



/ 292ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp