第24章 宿儺が想う人物
「図に乗るなって?、どの口が言ってるのよ」
真白は持っていたお椀を机に叩きつけるようにして置いた
宿儺に反論する気だ
「何だ?実際にそうだろう」
「じゃあ私も言わせて貰うけど宿儺様って私をどうしたいわけ?生きる意味を与えて、色々としてもらったけど私にどうしてほしいの?」
「ただ俺の側にいれば良い」
「……それは半分嘘ね、だって私を宿儺様の遊び道具にするだとか言っていたわよね」
「聞いていたのか」
「ええ、それに宿儺様には惚れた女がいるもの、何故私がここにいるのかな知りたいわ、大体宿儺様は私を娶るって言っていたけど本当に娶る気?私は他の女といる男と一緒にいるとか無理」
(口が止まらない……)
「惚れた女?何を勘違いしている」
宿儺は真白の言葉を聞いて何か思い当たらない節があるのだろうか眉間に皺を寄せた
「勘違いしているように見えるのね、私はこの目で見たわ、宿儺様は私を必要としない、それでいいじゃない」
真白は立ち上がり何処かへ行った
少し経った後に戻ってきて手には宿儺に送られた着物があった
それを持って宿儺に近付き、自分の髪に付けていた髪飾りを取って着物と一緒に宿儺に渡した