第24章 宿儺が想う人物
“叶ってさ、婚姻とか考えてるの?”
その声は雪花だった
どうやら幼い頃の記憶らしい
(この声は……雪花ちゃんだ)
“考えてる”
叶はあっさりと答えた
“え、誰誰!?”
“雪花には関係無いだろ”
“えーあるよぉ、あ!!もしかして真白?”
“ッ……”
雪花の言葉を聞いて叶は黙ってしまった
“よっしゃあ!!やっぱ叶は真白のことが好きなんだね”
“いつから気づいてたの?”
“うーんと、ほらあの時……婚姻の発表で真白が傷付いていた時……”
“はは、バレバレか”
“叶が真白を見る目が普通の人を見つめているのと違ってなんか愛おしそうに見つめていたからもしかしたらって……”
“僕は真白が好きだ、例え日ノ本の誰もが真白の敵になろうとも僕だけが真白の味方だ、その意志は変わらない”
“一途ねぇ”