第23章 真白の役割
真白は神社に居た
そこは玲花と会うところの場所だと悟った
「師匠?」
辺りを見渡しても玲花の姿が見当たらない
真白が不安になっていると
「やぁ真白」
「ひぃッ」
後から声がして真白は驚いた
「何よ、そんなに驚くことなんてないじゃん」
「あ、ごめん」
「で、まーた何か悩んでいる感じね」
玲花は真白に違和感を感じた
「やっぱ師匠には分かるのか」
「そりゃあね、とりあえず言ってみな」
真白は玲花の言葉を聞いて頷いた
「私、大事な大役を任されたの」
「どういうこと?」
「うーんと最近、都で……というより日ノ本で異変が起きているの、それがね、黒いモヤによって呪霊が暴走しているのよ」
「黒いモヤで呪霊が暴走?」
「そう、最近その対応で追われてたんだけど……今日ね、槐っていう鬼にあやかしが住む世界、幽世へ連れてこられたのよ、そいつの話によるとどうやら人間が暮らす世界を現し世っていうのだけどそこで起きている異変は元々幽世が原因だったのよ、幽世で封印されている八岐の大蛇の石が何者かの手によって現し世に持っていかれたのよ、だから八岐の大蛇が封印されている石からモヤが出てきてそれが呪霊にとって暴走するものとなるらしいの」