第23章 真白の役割
屋敷に帰った真白は湯浴みを済ませ、布団の中に居た
真白は槐の話を思い返した
“君には現し世で起こる災いを阻止、あるいは解決をしてほしい”
(現し世を救う……か)
真白は日常を思い返した
宿儺に悪戯をする環、それを見つめる葵と翠
自分を都に連れて行って美味しい食べ物を食べさせてくれる宿儺
甘味処に行って一緒にお菓子を食べる鈴音
自分が作った薬を自慢気に話す水蛇
真白にとって数々の幸せなが詰まった日常
そんな日常が消えるのだ
(私は今、幸せだ……周りに恵まれて本当の自分になっている、本当の自分にしてくれる人たちがいなくなるなんて無理よ、やってやる、現し世は私の大切な場所だから)
(八岐の大蛇の封印が解かれたら現し世は終わりよ、その前に見つける、絶対に……)
真白は強い決心をして眠りについた