第23章 真白の役割
「え!?お母さんが!?」
(すげぇ……本当にお母さんは凄いや、術式が無い私とは大違い)
「だったらお母さんと一緒に封印をした禪院家の人に頼めばいいと思う、私はそんな大役出来ないわ」
真白は男から目を逸らして言った
「その者はもう死んでる、君が唯一の望みなんだ、僕も出来る限り君を助ける」
「そこまでは言われると……やるしかないか……」
真白がそう言うと男は喜んだ顔になった
「災いは起きている、今は段階的に下くらいだが時間が経つにつれ被害が大きくなるのは間違いない」
「……」
「これからよろしく真白、僕の名は槐、鬼の頭領だよ」
「鬼の頭領!?」
(うわー位の高そうな)
そんなこんなで槐と話が終わり、真白は現し世へと送り返された
真白がいなくなるのを確認すると槐は口を開いた
「頼むよ、黄泉の巫女」
槐が呟くとその姿は暗闇に消えていった