第18章 都での異変 〜前編〜
「君、ここは危ないから早く逃げたほうがいいわよ」
少女は真白の言葉を聞いて苛ついたのか睨んだ
「逃げるわけには行かない、私の邪魔をするな」
「はぁ?あなた何様?命の恩人に向けて言う言葉じゃないわよ」
「助けてほしいと言った覚えがない」
「あのね___」
真白は言葉を言おうとしたが斬られた呪霊が目の前までやって来てふたりの間に拳を振り落とした
真白と少女はすれすれのところで避けた
「言い争ってる暇はなさそうね、一旦共闘でもしようよ」
「誰がお前と共闘なんかするか、お前が消えればいいだろう」
「私は仕事を放棄したくない主義なの、黙ってあの呪霊を倒すのに専念したほうがいいと思うよ」
「はぁ、仕方ない……私の動きに合わせろ、無理なら諦めろ」
「ちょっと自分だけ誘導権握ってるんじゃないわよ、全く……まぁやるけど」
少女は一気に呪霊との距離を詰めて刀で呪霊を斬ろうとする
だが呪霊は刀を受け止めて、足で少女を蹴った
呪霊に蹴られた少女は思いっきり吹き飛ばされた
「はぁ!!」
真白は札を出して札から炎を弾丸が放たれた
呪霊は避けたり、防御をするのに精一杯のようだ
呪霊が防御に夢中になっているのを好機と思った真白は炎の弾丸が終わった後に一気に距離を詰めて呪霊の足を滝夜叉で斬った