第17章 初めての仕事
「怖い……のかな……昔の私なら死ぬのが怖くないと思っていた……でも宿儺様と話して、生きる意味与えてくれて……」
(そっか……私……死ぬのが怖いんだ……)
「私、死ぬのが怖いんだと思う」
「そうだよね、怖いよね」
「……」
「真白、私はあなたが今までどう生きていたのか記憶を見たい……いい?」
(お母さんは私と真剣に向き合おうとしているんだ、なら私もそれに答えたい)
「うん、いいよ……でもどうやって見るの?」
「呪力で見るのよ、呪力は時には相手の記憶が見れるからね」
「あ、私……呪力が無いんだ」
「うーん、それじゃあ霊力はあるの?」
「分からない」
(霊力でもきるんだ……)
「ま、やってみれば分かるでしょ、ちょっと失礼」
玲花は真白の体に自分の手を当てた
「あるっぽいよ、霊力……しかも結構高いわね」
「へーあるんだ……」
自分に霊力があることに真白自身が驚いていた
玲花は目を閉じていた
恐らく真白の記憶を見ているのだろう
「なーるほどね」
玲花は真白の過去を見て同情をかけているつもりなのか真白を抱き締めた