第17章 初めての仕事
真白は剣術の師匠である母に会いに行った
「あ、真白!!」
玲花は真白の姿を見つけると嬉しいそうに声をかけた
「師匠、今日もよろしくお願いします!!」
「ええ、よろしくね」
しばらくして玲花と稽古をやっていたが真白は昼間の出来事が気になっていたようであまり稽古に集中出来ない様子だった
「どうしたの真白?全然集中出来ていないわよ」
真白の様子に違和感を覚えた玲花は真白を気にかけているようだった
「あ、えっと……ちょっとね」
「一旦稽古はやめよう、何があったの?」
玲花は真白に近付いて石の階段のところに座るように促して真白に問いかけた
「今日ね、環が来たの、呪霊討伐の案件を持ってきたわ」
「呪霊討伐か……」
嫌な思い出があるのか玲花は嫌そうな顔をした
「討伐する呪霊の等級が一級……下手したら特級だって言われたわ」
「環にしては随分とやるわね」
「……」
真白は話した後に下に俯いて黙り込んだ
「真白はその案件を受けるの?」
「うん」
「そっか……なんとなく真白が集中していなかった理由が分かった気がする、もしかして死ぬのが怖い?」