第17章 初めての仕事
「さぁね、でもこれだけは分かるわ、貴女に呪力が無いのは彼奴のせいよ」
「……」
(え、待って……それって真桜ちゃんのことなんじゃ……)
環の言葉を聞いた真白はふと真桜を思い出す
(確か真桜ちゃんは私の呪力を吸収していたって言っていたわね、環の話と辻褄が合うわ)
「まぁでも私の身に何もないわけだし気にしない気にしない」
「そんな簡単に思い込んでは駄目よ!!」
珍しく環が声を荒げて真白に言った
「!?」
これに真白は驚いた
「ごめんなさい、私らしくもないわ」
「いいわよ、心の隅にとどめておくわ」
「ええ、そうして」
「ところで最初の討伐依頼はいつから始めるつもりなの?」
「うーん、明日かしら」
「早いわね、私の等級が分からないのにいきなり一級だとか……てか等級ってどうやって決めるの?」
「それは単純になことよ、一級の呪霊を祓えば一級呪術師という判定で決まっているわ、特級の場合も特級を祓えば特級って感じ」
「意外とざっくりしているのね」
(じゃあ宿儺様も特級を祓ったことで特級になったのか……)
「確か玲花も特級呪術師だったわ」
「わー凄い……」