第17章 初めての仕事
「そう……ね」
「五条家を嫌う気持ちは分かるわ……でどうするの?」
「やるに決まってるでしょ!!」
真白は当たり前だと言うように環に言った
「了解〜〜それなら最初はあそこから行こうかしら」
「あそこ?」
「ええ、最初の案件の内容は夜に起きる殺人事件……と言ってもいいかしら?ここ最近、夜になると必ずと言ってもいいほど人が死んでるよ、それも普通の人間が殺ったような殺し方では無いわ」
「最初からやばそうな予感しかないんだけど……」
「呪霊討伐はそうよ、普通の死に方ではない死骸は大抵呪霊のせいにする」
「位的にはどのくらいなの?今回の案件は」
「軽く見積もって一級、下手したら特級……あ、次にあるやつは森なんだけどそれは特級ね」
「はぁ!?あんた私を殺す気か!!」
(御三家がいかないのも頷けるわ)
「貴女が殺されることは無いわ、“彼奴”が阻止すると思うし」
「彼奴?」
真白は問いかけるような視線を環に送り、環はしまったという顔をした
「教えなさいよ」
「……貴女の中にいる者よ、呪霊かどうか分からないし玲花でさえ封印できなかった……謎に包まれた者よ」
「何でそんな者が私の中に……」