第16章 不思議な夢
「わー酷い、真白よく頑張ったわね、和真は……変わったのかしら?」
「お母さんが知ってるお父さんはどんな感じ?」
「そうだねー、一言で言えば温厚だね」
「えぇ、そんな感じはしなかったな」
父親の驚く事実を知った真白は驚きを隠せなかった
「はぁ……私彼奴と結婚するのかーー」
「嫌なの?」
「貴子さえいなければいいかもね」
「あぁ……」
妙に納得する真白
「……ところでその刀……私の刀と似ているわね」
玲花は真白の姿を見ているとふと真白が持っていた刀に気付いた
「なんかこれ滝夜叉っていう刀らしいよ」
真白は滝夜叉を見ながら言った
「滝夜叉!?私の刀も滝夜叉なんだけど……」
「本当にどうなってるのこれ……まさか私死んでるの」
「死んでる?まるで私がとっくの昔に死んだような言い草ね」
「え、お母さん死んでるよ」
真白はすんなりと答えた
「はぇーー?」
「美桜家の本家が滅んだときに」
「……現実って辛いわね」
「否定はしないわ」
真白は宥めるように言った
「少なくとも真白は死んでいないと思うけどね、勘だけど」
「そんなーー」