第16章 不思議な夢
「え、お父さん?あーそっかそうなるよね」
「私って本当に五条家の人間なのかな……」
「ちょっ、待って……真白のお父さんは五条家の人間なの?」
玲花は混乱したようで真白に聞いた
「そうだよ」
(さっきも五条家って言った気がする)
「もしや……五条和真?」
「うん」
「あいつかーー」
玲花は脱力をしたような感じでため息をした
「うーんと、和真とは許嫁だったんだけどほら立場的に当主同士が許嫁っておかしいじゃん?」
「おかしくは……ないと思う」
「私の常識がおかしいと感じたのよ!!」
(無理矢理すぎる……)
「彼奴はいーーつもッ、私に求婚してくるわ、時には花束持ってきて差し出してくるわで大変なのよ」
「一途だね」
「でもさ、彼奴側室が居たのよ!!何だっけ?たか……駄目だ思い出せない」
「多分貴子?」
「そうそう、貴子よ」
「嫌な記憶しか無いわ」
真白は貴子を思い出し、体を震わせた
「え、何かされたの?」
真白の様子を見て、玲花は心配をする表情をした
「今だからこそ言えるけど、あの人私に嫌味言ってくるし、命令されてないことを命令したって言い張るし……ついでにあのクソ親父も私をゴミとか言ってくるし最悪よ」