第16章 不思議な夢
(間違ってはいない)
「へー美桜家の人間か……じゃあ私の娘なら未来の美桜家がどうなったか知ってるの?」
「……その……なんて言うか……美桜家は滅ぼされた」
言いづらそうに真白は玲花に言った
「え!?滅ぼされた!?」
「あ、でも滅んだのは本家で美桜家には分家があるらしいからそこは滅んでないわよ」
「本家が滅んだの!?何をしでかしたらそんなことに……」
「ごめん、そこまでは分からない……あの頃はまだ幼かったし……美桜家に恨みを持つ人たちが襲撃したらしい」
「あーー成程ね」
玲花には思い当たるようで渋い顔をした
「何をしでかしたの?」
「えーとね、先代……あのクソ親父のせいだと思うわ」
「つまり私のおじいちゃんに当たる人がしでかしたと……」
(もしかして横暴な人だとか……)
「まぁ、うん……うん!!昔の話だから気にしない気にしない!!」
(それは気にしたほうがいいのでは……)
「娘の君が生き延びているしそれが嬉しいわ」
「あ、はは……」
真白は苦笑いするしか無かった
「ところでお母さんはお父さんの何処が好きになったの?」
(あんな酷い人を好きになるなんて)