第16章 不思議な夢
「はぁ?才能って何よ」
「巫女の才能よ、美桜家に産まれた女子は術式と違い特別な力を持っているわ」
「特別な力……」
「それって呪力とは違うってこと?」
「そうね〜〜霊力と言ってもいいくらい」
「霊力?」
「霊力とは呪力の反対の力、普通には稀に持つ者が現れるわ……でもね、普通の呪術師、呪霊が呪力と霊力を持っているとその者の体が耐えきれず苦しみながら死ぬ、美桜家の場合は古くからの言い伝えで神が加護を与え、それによって美桜家の人間は死なずに済むという伝承があるわ」
(凄いわね、美桜家)
「じゃあ私にも霊力はある?」
「多分ね」
「さっきも言ったけど私は玲花によって作られた、美桜家の人間ではないわ、私の体は半分呪力でその半分が霊力で出来ている、つまり私はイレギュラーな存在ね」
「いれ……いれぎゅらーー?」
真白にとって聞き慣れない言葉が出てきただろうか、首を傾げた
「あ、私ったらつい……意味としては例外ってことよ」
「へーーお母さん、苦労しているのね」
(異国の言葉っぽいものが出てきて困っていそうだわ)
「どういう意味よ」
環は怒っているようだがガチではない