第16章 不思議な夢
「玲花ちゃん!?誰よ!!」
「いやだから貴女のお母さん、名前も忘れたの?」
「そもそも知らなかっただけよ、あまり会ったことがなかったし」
「あ、そっか」
「色々と聞きたいことが山程あるわ」
「良いわよ、私暇だし、とりあえずお茶を出しなさいよ、私は客人よ」
「玄関から入って来ない人は客人ではない!!ちゃんと玄関から入れ!!」
「おら、反抗期?私悲しいわ」
「悪かったわね、反抗期で」
真白は反発するのが面倒くさくなり適当に受け流す
そう言いながらお茶を淹れる
「ふふっ」
「何よ」
「いや玲花に似ているな〜〜って、性格も顔も」
「母親似かしら?」
「少なくとも父親の面影が少ないわ」
(少ないってことはあるのね)
「というか貴女性格変わったよね、初めて会ったときは大人しそうな感じだったのに」
「人は変わるのよ」
真白はお茶を飲みながら言った
「環、あんた人間じゃないでしょ?」
「あら、何故そう思うの?」
「普通の人間と気配が違う、呪術師でも無く陰陽師でも無く、あんた呪霊でしょ?お母さんに作られたらしいけどそこら辺気になるわ」
「……凄いわね、貴女才能があるわ」