第1章 入学おめでとう
千聡を部屋に送り、教室に向かう廊下にて
「…傑、何も見てないよな」
「…あぁ」
「何が」
「いや…何がというか」
「だってあいつが…」
「何だよ、気になるじゃん」
「女子って…ジャージの下にTシャツとか着ないもんなの?」
「悟!」
「は?」
「いやっあいつ、さっき…ジャージの下、直に、その、下着だった、っつーか」
「…いきなり名前で呼び始めたと思ったら何そういう感じ?キモいんだけど」
「ちげーよ!」
「その前に一本取られたから降伏の意だろ」
「それもちげーし!!」
「いや待てよ、あーーーー………千聡今朝、洗濯し損ねたって言ってた。まさか今日着る物もないとは思わなかったけど…さすがに普通は着る。つーか私に借りようとか思わなかったのか…」
「…だよね。」
「……あいつ意外と…あったな」
「…あぁ…」
「散れ変態ども」