第11章 脱出
『………気持ち良いですか?』
いつも意地悪されているからか弱っている所を見るとこちらも意地悪をしたい気持ちが、ふつふつと芽生える。
安「ええ、凄く気持ち良いです………。」
顔を赤らめ目も潤んで吐息混じり答えられるとドキリとしてしまう。
少し力んでしまったが、それも快感に変わっているようだ。
安「 紫乃さんっ……、もうイキそうですっ……。」
そう言われ焦らして少し意地悪しようかと数秒考えていると頭が、ぐらりと揺れ安室さんの顔が目の前に現れたかと思うとキスをしていた。
(キスしてるっ!?)
そう思ったのも束の間ぬるりと舌が割って入ってくる。
『………ふっ、んっ////』
思わず吐息が漏れてしまう。
口が離れると手に温かい感触を感じる。
安室さんが綺麗に手を拭いてくれた。
安「………ありがとうございました。おかげで少し落ち着きました。」
『いえ!………なら良かったです。』
そう言うと少し空気が気まづくなり何を話そうか、と迷っていると安室さんが「そろそろ寝ますね、おやすみなさい」と空気を読んでくれたように感じた。
そのまま『おやすみなさい』と言い部屋を出る。