第11章 脱出
『………どこに行くんですか?』
バ「まずは貴方を売り飛ばすための準備をしないといけないので少しの間、一緒に住んでもらいます。」
『……………。』
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バ「着きましたよ、先程のホテルよりかは少し狭いですが我慢してください。」
『うわぁっ…………!凄い部屋…………!!』
安心感からか少し、はしゃいでしまった。
気付くとバーボンが訝しそうに、こちらを見つめている。
『な、なんですか………?』
バ「ずっと似ていると思っていたんですが、やはり 紫乃さんでしたか。」
『ふぇっ……!?』
そう言い眼鏡を外される。
『ちょっ、ちょっと!』
そのままカツラも一緒に剥ぎ取られ長い髪がフワリと垂れる。
バ「目もカラコン入れてるんですね、似合っています。」
髪にチュッと口付けを落とす。
『は、恥ずかしい………です。///』
バ「でも、そのままの方が可愛いですね。」
フフっと笑顔を見せる。
『……………///』
バ「少しの間この部屋で僕と暮らしてもらいます。
その後は、きちんと家に帰すのでご安心を。」
『は、はい。………でも売り飛ばすって言ってましたよね!?』
バ「ベルモットが協力して助けてくれるそうです。どうするのかは知りませんが、ここに居れば安全だと……。」
『そうなんですね………、わかりました。』