第10章 誘拐

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昨日の事が、あり“外に出る時は変装する様に”と赤井さんに言われ眼鏡を渡された。

（流石に眼鏡だけじゃ心許ないよなあ………、そうだ！）





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バイトが終わり家の近くのコンビニに寄って帰ろうと思いながら帰る準備をして裏口を出る。



後少しでコンビニに着く数ｍの所で見た事のある顔が立ち塞がる。

『要さんっ……！』

要「それで変装してるつもり？」

逃げようと後ろを向いたが遅かったらしい。

何かを注入された。

要「おっと。」

倒れ込む前に要さんに支えられ、どこかに連れて行かれる。












『んっ………』

要「やっと起きた………！2日間くらい寝てたんだよ？容量間違えたかと焦ったよ。」

そう言い笑う彼は悪魔にしか見えない。

『要さんっ！ここ、どこですか…？』

見渡すと広い高級ホテルの1室の様だ。

要「……… 紫乃が手に入れば組織なんて用無しだからね。2人で海外に逃げようと思って。」

『海外っ………？』

要「あ、安心して。ここは空港近くのホテルだよ。最後に日本の景色、見たいでしょ？」

ガラガラと扉を開けバルコニーに出るよう促す。