第8章 秘密
赤「勘が鋭いな、 紫乃は。」
いつの間にか変装を解き赤井さんに、なっていた。
『赤井さ……!』
(いや、そうじゃなくて!!)
『なんで知ってるんですか!?まさか……じ、GPSとかですか……!』
赤「GPSは付けていないが少し考えた事は、あるな……。」
少し冗談交じりに、そう言う。
『え……。』
赤「………初めて会った頃、何かのスパイかもしれないと思ってな。何か、あってからでは遅いから盗聴器付きのペンを渡したんだ。だから束縛が強いと言ったんだろう。」
『そうだったんですか………。』
(気づかなかった………。)
赤「だが途中から目的が変わってな………、確かに束縛が強いのかもしれないな。」
フッと笑いながら考える様に言う。
『これからも付けた方が良いですか……?』
赤「付けてくれるなら何か、あった時の為にもなるから有難いが………。付けてくれるか?」
『赤井さんが付けて欲しいなら………、付けます!』
赤「ありがとう。」
頬を撫でられ、そのまま口付けられる。
赤井さんに包まれ幸せな気分になる。
(落ち着く…………。)
そのままベッドで赤井さんに抱きしめられながら眠りにつく。
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今日は銀行に用事があるため家を出る。
銀行に着き順番を待っていると急に辺りがザワつき始める。
(なんだろう?)
入口付近を見ると覆面をした2人が居りこちらに近づいてくる。
(アニメあるある銀行強盗!?初めて見た……。
……………じゃなくて!)
急いで赤井さん……、沖矢さんに電話を掛ける。
『あ!あのっ………!!
…………え?』
喋ろうとした瞬間、近くに覆面の1人が居ることに気づかなかった。
そのまま気絶してしまった。