第6章 デート
手を振り払おうとしたが力が強く出来ない。
逆に体制を変えられ扉が背中に向く。
赤「仲間が居て指示でも出されたか?そんな風には見えなかったが。
それとも…………昨日の事を思い出していたのか?」
そう耳元で言われ思い出してしまった。
顔が熱くなるのが分かる。
『なっ…………、ち違いますよ!』
そう言い赤井さんの顔を見ると獲物を狩るような目をしていた。
(あ、これ………まずいかも………)
そう思った瞬間には顎を持ち上げられキスをしていた。
『んっ…………!/////』
息をつく間もなく角度を変えられ唇を重ねる。
頭が蕩けそうになったが、赤井さんの電話の相手が浮かんだ。
ハッとして唇が離れた瞬間に赤井さんを押し退ける。
『や、やめてください!彼女に失礼です!!』
そう言い“おやすみなさい!”と部屋の扉を勢い良く閉める。
赤(彼女?誰の事だ??)
考えていると電話が鳴った。
仕事の電話に出ながら自室に向かう。
先程の事があり、あまり集中出来ていなかったようで電話の相手から“聞いているの?”と言われてしまった。
赤「あぁ、すまない…………
1つ聞きたい事があるんだが……。」
ジ「どうしたの?」
赤「好きな女に“彼女に失礼だ”と言われたが俺には彼女なんて居たか?」
ジ「は?」