第4章 ハニートラップ
『…………………』
ランチタイムも終わり店が1番、暇になる時間帯。
何故か安室さんと2人で仕事をしている。
安室さんが急遽、出勤出来るようになったらしく梓さんは連勤だった為シフトを入れ替えたそうだ。
マスターも別の用事があるらしく鍵だけ締めに来るらしい。
(気まずい………)
安「 紫乃さんと久しぶりに話せます。挨拶に来た時以来じゃないですか?」
にこりと嬉しそうに笑いながら言う。
まるで小型犬の様。
『そ、そうですね。』
安「ずっと話したかったんです!
まさか避けてたなんて事ないですよね?」
『そ、そそそんな事ないですっ!』
安「そうですか………。“避けてた”としたら誰の指示でしょうねぇ、それとも自分の意思ですか?」
目を真っ直ぐ見ながら言われ無意識に逸らしてしまう。
『さ、避けてないです!』
安「そうですか………。」