第3章 ポアロ
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マスターと裏の休憩室に入りシフトの話をする。
『あの………。お願いが、あって………。
安室さんと極力シフトを被らせない様にして欲しいんです。』
マ「わかった。ただ、安室君も色々事情があってね。
急に休みを取ったりバイトに入ったり入れ替えとかもあるんだ。そうなった場合は出来る限り早上がりとかさせるようにはするけど給料面で納得出来ないかもしれないよ?」
『大丈夫です………!』
マ「わかった。じゃあ、初出勤の日は………。」
シフトの話が終わりマスターが気を遣って裏口から帰る様に促してくれた。
そのまま帰路に着き、すぐに自室へ入る。
赤井さんに貰ったペンを置きベッドへとダイブする。
『ん?』ポケットに違和感を感じ探る。
白い紙が出てきて中を見ると
安室透と名前が書かれた横に電話番号が書いてあった。
その下には違う電話番号がもう1つ。
『いつの間に………。さすがだなあ。』
バイトの話も、あるし………と赤井さんから貰ったスマホの電話帳に登録をする。
もう1つの名前が書かれていない電話番号は古谷さんのだろうと念の為に登録をした。
そのままスマホを閉じベッドに寝転んでいると眠気が襲ってきて、ゆっくりと目を閉じた。